現代人の野菜不足事情

薬食同源という中国の思想から強い影響を受けた、日本の言葉に、“医食同源”があります。読んで字のごとく、医療と食べることは、その源を同じくするということで、要するに、日頃からバランスの取れた食事を心がけることによって、病気になどかからない健康な体を作りましょうというもの。

ところが、現代の日本人の野菜摂取量は、年々、低下の一途をたどっており、ある調査によると、1日に必要とされる摂取量の350グラムに対して、278グラムしか取れておらない現状が明らかになっております。

つまり、必要な野菜摂取量の、およそ2/3程度しか摂っておらず、しかもそれが食物繊維となると、必要な量の半分以下となってしまうとのことです。

こうした現状では、とても医食同源との言葉が教える、バランスの良い食事とはとても言い難いですね。そして、このような傾向は、とくに仕事などで多忙な20代から40代の方々に顕著に現れており、このため食生活の改善が叫ばれてもおります。

もちろん、野菜を食べる量が少ないからといって、すぐにどうなるものでもありません。しかし、それが続くと、女性にとっては大敵といえる便秘や肌荒れ、そして免疫力の低下がみられるようになります。

また、高血圧や動脈硬化などといった病気も野菜不足から引き起こされ、さらには、精神的病の一つである「うつ」も、実は野菜不足が原因であると研究結果が出されております。

現代人の野菜離れの背景には、食の欧米化が急速に進んできたという事情があげられます。それとともに、とかく忙しい現代人にとって、野菜を調理したり食べたりする余裕がないことや、さらに野菜は美味しくないといった先入観があるのでは、とも言われております。そうした中、若者を中心として、それらによる野菜不足をビタミンなどのサプリメントで補おうという方などもかなり見られます。

しかし、結論から先に言うと、そのようなサプリメントだけでは、本来、口から食事として摂取すべき野菜の不足を補うことは、そもそもムリなのです。というのも、一つの野菜には数種類のビタミンや食物繊維、またミネラルやカルシウムなどの成分がバランス良く含まれている場合が多く、それら全部をビタミンなどのサプリなどで補てんしようとしても不可能なのだということです。

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